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2025年10月

  • 2025年10月8日
  • 2025年10月26日

高市氏の「ワークライフバランスを捨てる」発言への的外れな批判はなぜ起きるのか—読解力について考える—

先日、新しい自民党総裁に就任した高市早苗氏が、自民党議員の前での演説をした際の発言が、一部から批判を浴びた。 高市氏は、「全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます」「私自身も、ワークライフバランスという言葉を捨てます」という発言をした。[1] これに対して、「ワークライフバランスを捨てるとは何事か」、「人間は馬ではない」、というような趣旨の批判をする政治家やメディアがいた。 昨今 […]

  • 2025年10月6日

コンディションの対概念として「フレーム」という言葉を作ってみた

コンディションという言葉がある。この言葉は便利で、よく使われる。だが、コンディションが良い悪いというならば、そのコンディションのもととなっている本来の実力のようなものがあるはずだ。だが、その言葉は、多分存在していないし、あまり考えられてもいない。 この記事では、コンディションと、その対になる概念について考えたい。   コンディションとは何か そもそもコンディションとは、「今日は身体のコン […]

  • 2025年10月5日
  • 2025年10月24日

『チェンソーマン』デンジの「夢バトル」について考える

「みんな俺のやること見下しやがってよ。復讐だの、家族守りたいだの、猫救うだの、(略)、みんなえらい夢もってていいなあ。」 「じゃあ夢バトルしようぜ、(略)俺がテメーをぶっ殺したらよー、テメーの夢、胸揉むこと以下だ」 『チェンソーマン』 ep.4 『チェンソーマン』の思想的なテーマは、このデンジのセリフに詰まっている。 デンジは、「えらい夢」をもっていない。デンジの夢は、「胸揉むこと」や「パンにバタ […]

  • 2025年10月4日
  • 2025年10月24日

胡蝶しのぶの死亡から考える—なぜ工夫するキャラは生き残れないか—

『劇場版「鬼滅の刃」 無限城編 第一章猗窩座再来』にて、蟲柱である胡蝶しのぶが、上弦の二の鬼、童磨に殺された。 しかも、かなりあっさりと殺されてしまったように思える。胡蝶と童磨の実力差はかなりあったように思え、胡蝶は、童磨相手に、最後に一矢報いるも、ほとんどノーチャンスだったといっていいだろう。 いくら上弦の二が強力だからといって、胡蝶がこのように殺されてしまうのは、かわいそうに思える。また、他の […]

  • 2025年10月3日
  • 2025年10月3日

動画よりも本が良い理由について—感情のフィルターとなる想像力—

最近では、さまざまな動画がネット上で見られる。だから、本を読まなくても知識を得られる、と主張する人は多い。 だが、動画には特有のデメリットがある。それは、動画には、口調や喋り方、表情に感情がのることである。 これは、動画ならではのメリットでもあるが、デメリットでもあるのだ。   動画のデメリット ①感情の伝染 まず、動画では、視聴者に対して、出演者の感情が直に伝わる。それは、動画には、そ […]

  • 2025年10月1日

感情的対立をエンタメ化するネット討論番組の是非

Abema Prime(アベプラ)などのネットの政治・社会系討論番組が人気である。 こういった討論番組がなぜ人気なのか。 その本質的な理由は、感情の対立を楽しむショー的な要素があるからなのではないか。 もしそうだとしたら、そのショーは、社会のどういったことを反映しているのか、あるいは、社会にどういった影響を与えるのか、について考える。   討論番組の良い点 まず、討論番組について良い点を […]