- 2026年2月25日
お金と利他的行動について
これまでの記事では、お金について、人の気持ちを配慮しない手段として考えてきた。 もちろんお金にはそういった側面があるのは確かだが、一方で、お金には、「推し活」に代表されるように、他者を応援するための手段としての側面もあるだろう。 今回は、このようなお金が持つ二つの側面について考える。 利己心の交換手段としてのお金 お金を利己心の交換の手段として考えたとき、利己心を最も効率的に満たすた […]
これまでの記事では、お金について、人の気持ちを配慮しない手段として考えてきた。 もちろんお金にはそういった側面があるのは確かだが、一方で、お金には、「推し活」に代表されるように、他者を応援するための手段としての側面もあるだろう。 今回は、このようなお金が持つ二つの側面について考える。 利己心の交換手段としてのお金 お金を利己心の交換の手段として考えたとき、利己心を最も効率的に満たすた […]
前回、前々回と、金と感情への配慮の問題を考えてきた。 結論としては、金を払うということは、ある程度、相手の感情を無視する権利を買うということである。そして、なぜそれをするかというと、人の共感や同情心に限界があるからだということを論じた。 人の同情心の限界とは、人が思いやれる人の数の限界である。つまり、友人・知り合いの数の限界といえる。 となると、必然的に、人が多い都会では、友人・知り合いの数に対し […]
資本主義である以上お金は大事だ。 だが、お金が忌避されている側面があることも、また事実である。 それはなぜか? お金は、人の感情を無視させる場合があるからだ。 それは、どういうときか? 前回の記事で、保育園において、保護者がお迎えを遅刻したら罰金をとる制度を導入したら、以前よりも遅刻が増えたという実験を紹介した。 これは、お金が、相手への感情的な配慮を無視する権利に成り変わった結果だと思われる。 […]
イスラエルで保育園を舞台にある社会実験が行われた(U.Gneezy & A.Rustichini, 2000)。 その実験とは、保育園において、保護者が子供を迎えに来る時間が、規定時間よりも遅れることを解決するために、お迎えが遅れたら罰金をとるという制度を導入するというものだった。 その結果、遅刻数が減ると思われたが、実際は逆に、遅刻が増加したのである。 この実験への一般的な […]
ラーメン二郎や二郎系のお店(以下、二郎系)は、その独特のルールから、ネットで批判されがちである。 代表的なものが、「コール」と呼ばれるルールで、店員が「ニンニク入れますか?」と聞いてきたら、「ニンニク・ヤサイ・アブラ」などのように、入れたいトッピングを答えるというものだ。 この問いかけに、普通に「はい」と答えたら、店員がイラつきながら、聞き返してくることがあった、と言われている。(真偽不明) 二郎 […]
よく、日本人は、人を判断する際に、その人の思想と人格を切り離して考えることができないと言われる。 だが、どうやら、それは、日本人だけではないようだ。 なんなら、アメリカの方が、その傾向があるとすらいえるデータがある。 https://www.apa.org/pubs/reports/stress-in-america/2024/2024-stress-in-americ […]
明らかにするべきことなのに、他者の目を気にしてできない行動、あるいは、ハードルが高い行動がある。 たとえば、電車で席を譲ることはその筆頭だろう。 他にも、自分のためにやるべきなのに、他者の目を気にして、勇気が出ないこともあるだろう。 だが、大体の場合、実際にその行動をしたとしても、何も起きない。 他者から何か言われることもない。 だから、やることは確実に善だし、やらない理由がないのだ。 それなのに […]
SNSが感情的に煽動するという懸念もあるが、むしろ、それが投票などの政治参加を促して、メリットになるのではないか。 SNSの特徴 SNSの顕著な特徴は、その拡散力で、それが社会を動かしうることだ。 SNS上で、ある意見が多くの人の賛同を得た場合に、それは拡散され、その意見の力を強める。 たとえば、中道改革連合に対する批判は、ものすごい勢いで拡散され、それが支持率にも反映されている。 おそらく、選挙 […]
高市氏への「推し活」 先日、駅前で、高市早苗首相の選挙演説を聞く機会があった。 といっても、駅の通路が埋め尽くされていたほどの人が集まっていたので、高市氏の顔は全く見ることができなかった。 そこに集まっていた人は、選挙に熱心な高齢者はもちろん、若い女性も結構多かった。 皆、自民党のパンフレットのようなものを持ち帰り、満足げに帰宅していたのが印象的だった。 そんな光景を見ると、この演説が、通常の選挙 […]