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批評

  • 2025年3月19日
  • 2025年3月19日

なぜなろう系は「痛い」や「うざい」と言われるのか

最近、「なろう系」と呼ばれる作品が、ライトノベルやアニメに増えており、人気が増している。しかし、それと同時に、「なろう系」は「痛い」や「うざい」と言われてもいる。この記事では、なぜ「なろう系」が「痛い」と言われるのかについて考察する。   なろう系とは なろう系とは、「小説家になろう」という小説投稿サイトにて、よく見られるパターンの小説のことだ。 そのパターンとは、大体以下のようなもので […]

  • 2025年3月14日
  • 2025年3月26日

『ストーリーが世界を滅ぼす』の考察【書評】

内容についてはこちらから↓   ストーリーが世界を滅ぼす posted with ヨメレバ ストーリーが世界を滅ぼす Amazon Kindle 楽天ブックス     『ストーリーは世界を滅ぼす』の考察 本書では、ストーリーの負の側面に対して、4つの対応策が示されていた、と思われる。そこで、それら4つの対応策に対して、それぞれ、考察と批評をしていく。   寛 […]

  • 2025年3月12日
  • 2025年4月17日

「世間」がなくなると、疎外感と閉塞感がなくなる

現代を表現する言葉として、「疎外感」と「閉塞感」という言葉は定番であった。現代を批判的に論じる文脈では、それらに類する言葉は、哲学、批評、小説などジャンルを問わずに登場してきた。 しかし、おそらく疎外感や閉塞感は今後、さほど問題にされなくなるだろう、というのが今回論じるテーマである。その原因は、「世間」という概念が消滅しつつあるからである。   世間とは 世間とはどのような意味か。世間と […]

  • 2025年3月9日
  • 2025年3月16日

飲食店が衛生的に信用できない理由と解決策

先日、とある飲食店に行ったところ、出された取り皿が、洗い残しと油で汚れているようだった。結局、その取り皿を取り替えてもらい、その後、問題はなかった。だが、こういったことがあると、その店の衛生管理を疑問視してしまう。 社会全体でみても、飲食店での食中毒や、不衛生な管理体制は、度々ニュースにも取り上げられているが、こうした経験やニュースがあると、飲食店が信用が信用できなくなり、安心して外食ができなくな […]

  • 2025年3月5日
  • 2025年3月26日

『ストーリーが世界を滅ぼす』の要約2【書評】

前編はこちら↓     前編では、物語とは何か、物語の人への効果とは何か、物語の良い点・悪い点についてまとめた。 後編では、そのような物語にどう対処すればいいのか、その解決策をまとめる。   ストーリーが世界を滅ぼす posted with ヨメレバ ストーリーが世界を滅ぼす Amazon Kindle 楽天ブックス     不可欠な存在としての物 […]

  • 2025年3月4日
  • 2025年3月15日

『ストーリーが世界を滅ぼす』の要約【書評】

SNS上ではさまざまな情報が飛び交っている。それらは、単なる情報なのではなく、発信者の感情や立場を背景に、加工された情報であることが多い。同様に、従来のメディアである新聞やテレビも、長らくそのような加工をしてきたことが、視聴者の知るところになった。 特に最近は、メディアの影響力を争う過程で、SNSと従来メディアが対立する言説を発信することも少なくない。このような有様は、まるで語り部同士のストーリー […]

  • 2025年2月8日
  • 2025年2月13日

社会が暴力的になる前兆〜社会的弱者の権利主張への反発〜

この記事では、社会が暴力的になる背景を分析する。 昨今、社会は徐々に暴力的な傾向を帯び始めていると思われる。世界各地で分断が叫ばれ、違う立場の人間が互いを罵り合うというような光景は珍しくない。そういった政治的な領域だけではなく、日常生活においても、従来の調和を重んじる人間関係から、より直接的で対立を厭わない人間関係に移行しつつあるように感じる。 「意見が合わない」や「対立を厭わない」ということそれ […]

  • 2025年2月6日
  • 2025年2月6日

人間関係の基礎論

この記事では、人間関係について考察する。 なぜ人間関係について考えるかというと、人間関係における遠近感、距離感に、私がしばしば混乱するからである。そこまで考える必要もなく、なんとなく適度な関係を結べる人は、このようなことを考えておく必要はないのだろう。しかし、おそらく哲学に興味をもつような人間は、日常のなんとなくで済ませている事柄をきちんと整理をしたがる傾向にあると思う。そういった、いわば、哲学的 […]

  • 2025年1月29日
  • 2025年2月3日

『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評2

『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評1のつづきである。 『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評1 疑問点 潔癖にしすぎることによる弊害 次の疑問点は、子供の世界を、クリーンにしすぎていいのかというものである。いわば、倫理的に潔癖にしすぎてはいないかということである。 本書において、男の子だからという理由で、問題行為を放置することが、有害な「男らしさ」につながるのではないか、という主張がな […]

  • 2025年1月28日
  • 2025年2月3日

『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評1

『これからの男の子たちへ』という本を読んだ。内容は、旧来のステレオタイプ的な「男らしさ」の価値観がもたらす弊害について論じられている。 論じられている内容は、どれも原理的に正しく、そうあるべきだと思えるような内容になっていると思う。一方で、その原理的な正しさゆえに、理想論的な要素があるように思えた。また、やや著者個人の主観性に傾いているようにも思えた。 以下、本書の賛同できる点と疑問点を論じる。 […]