- 2024年10月3日
- 2024年10月15日
「ビジュ」という言葉はなぜ気持ち悪いのか
「ビジュ」とは、ビジュアルを略した言葉であり、容姿(顔のみならず全体的な雰囲気やスタイルを含んでいる)と同じような意味である。この「ビジュ」という言葉は、若者の間でよく使われている一方で、この言葉が嫌いだったり、気持ち悪いと思う人も多いようだ。 実際、「ビジュ」という言葉について、批判的に論じている記事を読んだ。 その記事(以下、参照記事)では、「ビジュ」という言葉は、従来の言葉(たとえば「美人」 […]
「ビジュ」とは、ビジュアルを略した言葉であり、容姿(顔のみならず全体的な雰囲気やスタイルを含んでいる)と同じような意味である。この「ビジュ」という言葉は、若者の間でよく使われている一方で、この言葉が嫌いだったり、気持ち悪いと思う人も多いようだ。 実際、「ビジュ」という言葉について、批判的に論じている記事を読んだ。 その記事(以下、参照記事)では、「ビジュ」という言葉は、従来の言葉(たとえば「美人」 […]
今回は、ショートコンテンツの人気について考察する。 ショートコンテンツとして念頭においているのは、TikTokやYouTube Shortといったプラットフォームに投稿されている1分未満の動画である。 ただ、このような動画コンテンツの他にも、ショートコンテンツ化されているものは多い。例えば、音楽においても、近年尺が短くなっているというデータがある(1)。スポーツでいえば […]
内田樹著『勇気論』を読んだ。この本は、勇気についてを中心としつつも、各章は独立している。そのため、まずは第1章の内容についてまとめ、賛同と反論を論じる。 勇気論 内田樹著 posted with ヨメレバ 勇気論 Amazon Kindle 楽天ブックス 本書について 本書は、著者の内田と編集者の古谷が、手紙(Em […]
浜田寿人著『ウルトラ・ニッチ』を読んだ。実に興味深く、2時間ほどで読了してしまった。 この本において、特に気になったのは、p.160-178にかけて、そしてその後も言及される、コストパフォーマンスや安売りに対する批判である。 コスパという言葉はダサいので、なくすべきだという主張までなされている。(p.165) 本記事では、その著者の主張をもとに、コスパとは […]
Kindle UnlimitedというAmazonがやっている電子書籍のサブスクサービスがあります。月額1000円弱で、対象の書籍が読み放題というものです。 私はこのサービスを利用していて、よく作品をダウンロードするのですが、ダウンロードしたものの、読んでいない本や読みきっていない本がかなりあることに気づきました。書店で買った本にも、積読状態の本は多くあるのですが、体感 […]
2024年公開の劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜星』の感想・批評をnoteにアップしました。 映画は、観ていて楽しかったですし、楽しませようという制作者の意図も伝わりました。 ただ、やはりストーリー的な問題点が多かった印象です。そのあたりの批評がメインになっています。 コナンの映画は毎年楽しみにしているので、その分内容が辛辣になったかもしれませんが、お許しください。
先日、喫茶店で、少し高級な万年筆を使う機会がありました。その万年筆を使っていると、なんともいえない「いいものを使っているな」という満足感を覚えました。そして、この満足感の原因は何だろうかと考えてみたくなりました。 そこで今回は、良い道具とは何なのかについて考え、良い道具を使う体験について考えます。 良い道具についての分析 良い道具とは 良い道具とは、その道具を使って行う行為を、よりよ […]
この記事は前回の続きです。 ダサい自意識 以上のことを前提に、「〜している自分かっこいい」がなぜ煙たがれるのかを考える。 その理由は簡潔にいえば、自意識が未成熟であるからである。そして、その未成熟性が、他者を巻き込むからである。 この未成熟な自意識、すなわちダサい自意識の種類を三つ挙げ、分析する。 そして、煙たがられる自意識である「〜している自分かっこいい」という自意識は、その中の三つ目のパターン […]
スタバでMacを開いている人が、「スタバでMac開いている自分かっこいいって思ってそう」と煙たがれることがある。他にも、洒落たこと、「意識高い」とされていることをする人が、『「〜している自分かっこいい」と思ってそう』、と煙たがれることがある。よりはっきり言えば、嫌われる。 それは一体なぜなのかについて哲学的に分析する。結論を先取りすると、自意識が未熟であり、さらにその自意識の形成のために他者を利用 […]
この記事は前回の続きです↓ アトラクション的楽しみ 第二に、「写ルンです」には、アトラクション的楽しみがある、ということが挙げられます。アトラクションといえば、ジェットコースターや観覧車がまずはじめに思い浮かぶと思います。それらと「写ルンです」は、全く違うものだと感じるかもしれません。しかし、両者には共通点があります。それは、非日常を体験するものであるということです。以 […]