- 2022年8月17日
- 2024年5月8日
【古代ギリシア哲学6-3】多元論者と原子論〜レウキッポスとデモクリトス〜
前回に引き続き、パルメニデスの存在論と現象世界を調停する思想であり、パルメニデス以後の哲学者の仕事の集大成として原子論というものが登場する。この思想は基本的には、エンペドクレス、アナクサゴラスの思想の延長線上にある思想で、彼らと同じく存在者の構成物質に不生不滅を認める点でのみパルメニデスを継承し、それらの物質が多数であり、運動することで宇宙が現にあるように生じたとする点でパルメニデスに反し、現象に […]