失敗を恐れないメンタルを鍛えるためには、会話が一番有効である

チャレンジ精神や、失敗を恐れない心、あるいはメンタルの強さ、こういったものを欲する人は多い。だが、具体的にどうすれば、これらのものを手に入れられるか。それも、金と時間をかけずに。

その答えが、おそらく、会話なのではないか、と思う。以下、それを論じる。

 

メンタルを鍛える手段としての会話

手間がかからない

なぜ、会話がメンタルを鍛える手段として優れているのか。

まず、会話するのは、簡単である。相手とただ喋ればいいだけだ。時間も労力もかからない。かかるとすれば、心理的な労力だろうが、これも後述するように、アプリか何かを使えば、気を使う必要もないので、問題ないだろう。

簡単にチャレンジできる

会話とは、案外チャレンジングなものだ。

わかりやすくチャレンジングなのは、ウケを狙ったりすることだが、それ以外でも、普段、自分が言わなそうなことを言ったり、ちょっと攻めたことを言ってみたり、相手との距離を詰めるようなことを言ったりすることもチャレンジである。

最も簡単な挑戦

つまり、会話とは、ただ何かを言うだけで挑戦ができるという、一番簡単なチャレンジなのだ。

そして、相手の反応を見れば、自分の発言が相手にどういう効果を与えたのか、一目瞭然である。ウケ狙いで相手が笑わなかったら失敗だし、盛り上がったら成功だ。つまり、一瞬でフィードバックが来る。

したがって、会話とは、挑戦の機会であり、フィードバックと修正が高速で行える、チャレンジ精神・メンタルを鍛えるには最高の舞台なのである。

言われてみれば、対人関係が活発で、攻められる人は、チャレンジできるし、失敗を恐れない傾向にあるだろう。ヤンキー的な気質の人が起業する理由もここにあるだろう。

 

生まれや育ちと会話のベース

こうした会話において、あるいは一般的に、相手のことを気にしすぎないことが、失敗を気にしない=恐れないことにつながるが、これは、ある程度、生まれもっての気質や、育った環境に依存するだろう。

特に、親とのコミュニケーションで、どれだけ肯定されたかは、大きいと思われる。誰しも、初めての会話は親とのものだし、発育において、最も会話をする相手も親だからだ。

つまり、親との会話において、「自分の会話のベース」が形作られると言っていい。親が優しく寛大であれば、子供は何でも好きなことを言える。そして、言ってはいけないことについて、思慮深く注意されれば、子供は特に萎縮することなく、それを学べるだろう。

だが、親が子供を抑圧的に育てれば、子供は親との会話において、何を言うのかを躊躇しながら話すようになる。すると、相手の顔色を伺いながら話すことにならざるをえない。そのように育てば、その人の会話の基礎が、そういった消極的なものになってしまうだろう。

 

会話によるメンタルの鍛え方

生まれもったものや育った環境は変えられない。であれば、後天的に、会話のベースを変えなけらばならない。

そのためには、やはり、多く会話を試行する必要があるだろう。そこで、色々、実験することが重要になる。普段自分が言わないようなことも言ってみる。とにかく挑戦してみる。そして、失敗をする。そうすることで、会話の能力向上はもちろん、チャレンジ精神や失敗を恐れないメンタルが鍛えられるだろう。

もっとも、この会話のトライアンドエラーを、いきなり自分の大切な人でやるべきではない。

現代は、いい時代だ。いくらでもネット上で、知らない人と話せる。そういうサービス・アプリが無限にある。そこで、いわば「捨て会話」をたくさんすることがいいだろう。もちろん、節度をもってだが。

そして、そこで得られた知見やメンタルを、徐々に自分の周りの人との会話にも、適用させていく。これがいいのだろう。

 

まとめ

・チャレンジ精神=失敗を恐れない心

・最も身近なチャレンジ=会話

・会話は、チャレンジと失敗、そして改善の最良の場。ここで、チャレンジ精神とメンタルを鍛えられる

・生まれもった会話のベースを変えるためには、「捨て会話」をして、会話の能力を鍛えること