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アニメ

  • 2025年10月17日

アニメの思想的な比較・分類方法について

  アニメを思想的に分析するとき、上の図のような軸で比較し分類すると、効果的だ。 それぞれの軸の両端には、対照的な属性が置かれている。 「組織的」と対照的なのが、「個人的」であり、「普遍的」と対照的なのが「時代的」である。 以下、それぞれの属性について詳しく説明する。   組織的・個人的 組織的とは 組織的であるとは、作品全体が、組織的な志向をもっているということである。 この […]

  • 2025年10月11日
  • 2025年10月17日

「ネジが外れている」感情が欠如している人間が持ち上げられる理由と、問題点

アニメ『チェンソーマン』にて、このようなセリフがある。「まともなやつは死ぬ」、「頭のネジがぶっ飛んでるやつが生き残る」。主人公のデンジは、「ネジがぶっ飛んでいる」側の人間であり、他にも「ネジがぶっ飛んでいる」人間たちが活躍する。   『チェンソーマン』に限らず、「ネジが外れている」、「感情が欠如している」人間が、現実でもフィクションでも、持ち上げられる傾向にある。これはなぜなのか。 そも […]

  • 2025年10月5日
  • 2025年10月17日

『チェンソーマン』デンジの「夢バトル」について考える

「みんな俺のやること見下しやがってよ。復讐だの、家族守りたいだの、猫救うだの、(略)、みんなえらい夢もってていいなあ。」 「じゃあ夢バトルしようぜ、(略)俺がテメーをぶっ殺したらよー、テメーの夢、胸揉むこと以下だ」 『チェンソーマン』 ep.4 『チェンソーマン』の思想的なテーマは、このデンジのセリフに詰まっている。 デンジは、「えらい夢」をもっていない。デンジの夢は、「胸揉むこと」や「パンにバタ […]

  • 2025年10月4日
  • 2025年10月17日

胡蝶しのぶの死亡から考える—なぜ工夫するキャラは生き残れないか—

『劇場版「鬼滅の刃」 無限城編 第一章猗窩座再来』にて、蟲柱である胡蝶しのぶが、上弦の二の鬼、童磨に殺された。 しかも、かなりあっさりと殺されてしまったように思える。胡蝶と童磨の実力差はかなりあったように思え、胡蝶は、童磨相手に、最後に一矢報いるも、ほとんどノーチャンスだったといっていいだろう。 いくら上弦の二が強力だからといって、胡蝶がこのように殺されてしまうのは、かわいそうに思える。また、他の […]

  • 2025年4月4日

『チ。 ―地球の運動について―』第1章1話〜3話のラファウ編について考察する

『チ。 ―地球の運動について―』のアニメを観た。非常に面白く、また示唆に富んでいる話だと思う。この記事では、第1章にあたる1話から3話までの内容をまとめ、考察する。 以下、ネタバレ注意。     『チ。』第1話考察 合理的なラファウ ラファウ: 「僕の信条は、合理的に生きるだ。愛とかに代表される無為な感情や、無駄な欲望に惑わされず合理的な選択すれば、この世は快適に過ごせる」 「 […]

  • 2024年5月18日
  • 2024年5月18日

名探偵コナン 映画『100万ドルの五稜星』の批評 

2024年公開の劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜星』の感想・批評をnoteにアップしました。 映画は、観ていて楽しかったですし、楽しませようという制作者の意図も伝わりました。 ただ、やはりストーリー的な問題点が多かった印象です。そのあたりの批評がメインになっています。 コナンの映画は毎年楽しみにしているので、その分内容が辛辣になったかもしれませんが、お許しください。