- 2025年4月21日
- 2025年4月25日
『りんごかもしれない』を哲学的に考えてみる【書評】
ヨシタケシンスケ著の絵本『りんごかもしれない』を読んだ。 この絵本は、絵が可愛く、発想が面白いため、子供から大人まで楽しめる。また、読み返すたびに発見があるのだ。 そんな『りんごかもしれない』を、ここでは哲学的に読んでみようと思う。 りんごかもしれない posted with ヨメレバ ヨシタケシンスケ著 Amazon 楽天ブックス 『りんごかもしれない』の内容 この絵 […]
ヨシタケシンスケ著の絵本『りんごかもしれない』を読んだ。 この絵本は、絵が可愛く、発想が面白いため、子供から大人まで楽しめる。また、読み返すたびに発見があるのだ。 そんな『りんごかもしれない』を、ここでは哲学的に読んでみようと思う。 りんごかもしれない posted with ヨメレバ ヨシタケシンスケ著 Amazon 楽天ブックス 『りんごかもしれない』の内容 この絵 […]
『チ。 ―地球の運動について―』のアニメを観た。非常に面白く、また示唆に富んでいる話だと思う。この記事では、第1章にあたる1話から3話までの内容をまとめ、考察する。 以下、ネタバレ注意。 『チ。』第1話考察 合理的なラファウ ラファウ: 「僕の信条は、合理的に生きるだ。愛とかに代表される無為な感情や、無駄な欲望に惑わされず合理的な選択すれば、この世は快適に過ごせる」 「 […]
最近、「なろう系」と呼ばれる作品が、ライトノベルやアニメに増えており、人気が増している。しかし、それと同時に、「なろう系」は「痛い」や「うざい」と言われてもいる。この記事では、なぜ「なろう系」が「痛い」と言われるのかについて考察する。 なろう系とは なろう系とは、「小説家になろう」という小説投稿サイトにて、よく見られるパターンの小説のことだ。 そのパターンとは、大体以下のようなもので […]
内容についてはこちらから↓ ストーリーが世界を滅ぼす posted with ヨメレバ ストーリーが世界を滅ぼす Amazon Kindle 楽天ブックス 『ストーリーは世界を滅ぼす』の考察 本書では、ストーリーの負の側面に対して、4つの対応策が示されていた、と思われる。そこで、それら4つの対応策に対して、それぞれ、考察と批評をしていく。 寛 […]
前編はこちら↓ 前編では、物語とは何か、物語の人への効果とは何か、物語の良い点・悪い点についてまとめた。 後編では、そのような物語にどう対処すればいいのか、その解決策をまとめる。 ストーリーが世界を滅ぼす posted with ヨメレバ ストーリーが世界を滅ぼす Amazon Kindle 楽天ブックス 不可欠な存在としての物 […]
SNS上ではさまざまな情報が飛び交っている。それらは、単なる情報なのではなく、発信者の感情や立場を背景に、加工された情報であることが多い。同様に、従来のメディアである新聞やテレビも、長らくそのような加工をしてきたことが、視聴者の知るところになった。 特に最近は、メディアの影響力を争う過程で、SNSと従来メディアが対立する言説を発信することも少なくない。このような有様は、まるで語り部同士のストーリー […]
『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評1のつづきである。 『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評1 疑問点 潔癖にしすぎることによる弊害 次の疑問点は、子供の世界を、クリーンにしすぎていいのかというものである。いわば、倫理的に潔癖にしすぎてはいないかということである。 本書において、男の子だからという理由で、問題行為を放置することが、有害な「男らしさ」につながるのではないか、という主張がな […]
『これからの男の子たちへ』という本を読んだ。内容は、旧来のステレオタイプ的な「男らしさ」の価値観がもたらす弊害について論じられている。 論じられている内容は、どれも原理的に正しく、そうあるべきだと思えるような内容になっていると思う。一方で、その原理的な正しさゆえに、理想論的な要素があるように思えた。また、やや著者個人の主観性に傾いているようにも思えた。 以下、本書の賛同できる点と疑問点を論じる。 […]
今回は、内田樹著『勇気論』の第二章について考察する。 第一章はこちら↓ 内田樹著『勇気論』第1章への同意と反論 第二章の要約 この章も第一章と同じく、往復書簡(手紙のやり取り)の形式をとっている。 以下、その内容を要約する。 編集者の質問 編集者の疑問として、「勇気はどこから湧いてくるのか」というものがある。そして、その疑問に関連した自身の経 […]
内田樹著『勇気論』を読んだ。この本は、勇気についてを中心としつつも、各章は独立している。そのため、まずは第1章の内容についてまとめ、賛同と反論を論じる。 勇気論 内田樹著 posted with ヨメレバ 勇気論 Amazon Kindle 楽天ブックス 本書について 本書は、著者の内田と編集者の古谷 […]