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作品評

  • 2025年8月22日
  • 2025年8月23日

夏目漱石の個人主義について—『私の個人主義』を読む—

『私の個人主義』はどんな本か? 概要 『私の個人主義』は、夏目漱石が行った講演をまとめたものであるため、短く、口語調で読みやすい。 また、漱石の小噺や軽妙な語りが面白い。 反面、本題に入るまで長かったり、脱線があるため、評論として読むとじれったいかもしれない。 論の内容はシンプルでわかりやすく、腑に落ちる。現代的テーマでもある。 おすすめする人 ・漱石が好きで、漱石の語りを読みたい人 ・漱石の苦悩 […]

  • 2025年7月13日
  • 2025年8月25日

『#真相をお話しします 惨者面談』がなぜ面白いのか、設定と構成を考察する【書評】

結城真一郎著『#真相をお話しします』という短編集に収録されている『惨者面談』を読んだ。 巧妙に仕掛けられた伏線や設定・構成が面白く、非常におすすめな物語である。 この記事では、この物語の設定・伏線・構成を分析する。   以下、ネタバレ注意。               KindleUnlimited対象作品 #真相をお […]

  • 2025年5月17日
  • 2025年5月21日

『思考の整理学』書評—アイデアの作り方について—

『思考の整理学』の第二章について論じていく。この箇所では、アイデアの作りかたが論じられており、興味深い点が多い。 ただ、本書はエッセイのような形式になっているため、まずは内容を構造的に整理してまとめたいと思う。そして、その内容をもとに、発展的に考察をしていこうと思う。 本記事ではまず『思考の整理学』第二章を構造化し、まとめていく。   思考の整理学 posted with ヨメレバ 思考 […]

  • 2025年4月21日
  • 2025年4月25日

『りんごかもしれない』を哲学的に考えてみる【書評】

ヨシタケシンスケ著の絵本『りんごかもしれない』を読んだ。 この絵本は、絵が可愛く、発想が面白いため、子供から大人まで楽しめる。また、読み返すたびに発見があるのだ。 そんな『りんごかもしれない』を、ここでは哲学的に読んでみようと思う。   りんごかもしれない posted with ヨメレバ ヨシタケシンスケ著 Amazon 楽天ブックス   『りんごかもしれない』の内容 この絵 […]

  • 2025年4月4日

『チ。 ―地球の運動について―』第1章1話〜3話のラファウ編について考察する

『チ。 ―地球の運動について―』のアニメを観た。非常に面白く、また示唆に富んでいる話だと思う。この記事では、第1章にあたる1話から3話までの内容をまとめ、考察する。 以下、ネタバレ注意。     『チ。』第1話考察 合理的なラファウ ラファウ: 「僕の信条は、合理的に生きるだ。愛とかに代表される無為な感情や、無駄な欲望に惑わされず合理的な選択すれば、この世は快適に過ごせる」 「 […]

  • 2025年3月19日
  • 2025年3月19日

なぜなろう系は「痛い」や「うざい」と言われるのか

最近、「なろう系」と呼ばれる作品が、ライトノベルやアニメに増えており、人気が増している。しかし、それと同時に、「なろう系」は「痛い」や「うざい」と言われてもいる。この記事では、なぜ「なろう系」が「痛い」と言われるのかについて考察する。   なろう系とは なろう系とは、「小説家になろう」という小説投稿サイトにて、よく見られるパターンの小説のことだ。 そのパターンとは、大体以下のようなもので […]

  • 2025年3月14日
  • 2025年3月26日

『ストーリーが世界を滅ぼす』の考察【書評】

内容についてはこちらから↓   ストーリーが世界を滅ぼす posted with ヨメレバ ストーリーが世界を滅ぼす Amazon Kindle 楽天ブックス     『ストーリーは世界を滅ぼす』の考察 本書では、ストーリーの負の側面に対して、4つの対応策が示されていた、と思われる。そこで、それら4つの対応策に対して、それぞれ、考察と批評をしていく。   寛 […]

  • 2025年3月5日
  • 2025年3月26日

『ストーリーが世界を滅ぼす』の要約2【書評】

前編はこちら↓     前編では、物語とは何か、物語の人への効果とは何か、物語の良い点・悪い点についてまとめた。 後編では、そのような物語にどう対処すればいいのか、その解決策をまとめる。   ストーリーが世界を滅ぼす posted with ヨメレバ ストーリーが世界を滅ぼす Amazon Kindle 楽天ブックス     不可欠な存在としての物 […]

  • 2025年3月4日
  • 2025年3月15日

『ストーリーが世界を滅ぼす』の要約【書評】

SNS上ではさまざまな情報が飛び交っている。それらは、単なる情報なのではなく、発信者の感情や立場を背景に、加工された情報であることが多い。同様に、従来のメディアである新聞やテレビも、長らくそのような加工をしてきたことが、視聴者の知るところになった。 特に最近は、メディアの影響力を争う過程で、SNSと従来メディアが対立する言説を発信することも少なくない。このような有様は、まるで語り部同士のストーリー […]

  • 2025年1月29日
  • 2025年2月3日

『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評2

『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評1のつづきである。 『これからの男の子たちへ』太田啓子著の批評1 疑問点 潔癖にしすぎることによる弊害 次の疑問点は、子供の世界を、クリーンにしすぎていいのかというものである。いわば、倫理的に潔癖にしすぎてはいないかということである。 本書において、男の子だからという理由で、問題行為を放置することが、有害な「男らしさ」につながるのではないか、という主張がな […]