【ネタバレ考察】『変な絵』の登場人物・時系列について【書評】

ネタバレ注意!!

 

この記事では、雨穴著『変な絵』について、登場人物、時系列について、ざっくりとわかりやすくまとめている。

また、後編記事では、主要な事件についてや、伏線、面白いポイントについても解説しているので、あわせて読むことで、『変な絵』をより理解できるようになると思う。

 

『変な絵』登場人物

『変な絵』の中心人物図

 

 

今野家の人物

・三浦義春

高校の美術の教師。直美の妻。

義春が息子の武司に対し暴力的なしつけをすることに反発した直美によって殺害される。

・今野(三浦)直美

武司の母。優太の母代わり。優太に「ママ」と呼ばせる。

過去に自身の母、夫の義春、記者の岩田、夫の友人の豊川を殺害。そして、武司の妻、由紀の死の原因を作った。

・武司

妻の由紀が、優太の出産時に、死亡。その真相を知り、優太が3歳のときに自殺。

・優太

由紀と武司の息子。両親共に死亡し、現在は血縁上は祖母にあたる直美が母親代わりになっている。

その他の人物

・熊井勇

新聞記者。かつて自分が担当した義春殺害事件と、それを調査していた後輩の岩田が殺された事件を長年調べていた。

直美が逮捕される立役者。

・岩田俊介

三浦義春の教え子で、義春の事件について調べるために、記者になった。事件調査中、直美に殺された。

 

『変な家』時系列

 

時系列をざっくり図にまとめると、以上のようになる。

この時系列からも分かるように、最初から最後まで登場する人物は、直美だけである。そのため、図は、直美を中心にまとめた。

序章から最終章までを時系列は図の下に記したが、ざっくり並べると、

・直美の幼少期〜義春殺害まで→最終章

・義春・岩田殺人事件→第3章

・由紀の出産と死亡→第1章・最終章

・優太の行方不明事件→第2章

・直美、熊井を刺す+直美逮捕→最終章

このようになる。

 

『変な絵』作中の事件

作中の主要な事件は、以下の5つである。

以下、4つの事件には、それぞれ「絵」が登場する。

①直美の母親殺し

②直美の夫・義春と記者・岩田殺し

③直美の由紀殺し(正確には、直接殺したわけではない)

④優太の行方不明

↑ここまで、絵と事件が対応する。

⑤直美の逮捕、事件解決

 

次の記事にて、主要な事件についてまとめ、面白いポイントを解説する。